うつ病の家族を支える人も疲れる。私が「一人の時間」を作るようになった理由

家族がうつ病になると、どうしてもその人のことを考える時間が増える。

今日は少し元気そうだな。

ちゃんと眠れているかな。

何か食べられるものはあるかな。

明日は仕事に行けそうかな。

そんなふうに、気がつけば一日の中に「夫のことを考える時間」がたくさん増えていた。

もちろん、夫を心配している。

少しでも楽になってほしいとも思っている。

でも、あるときふと思った。

「私自身は、ちゃんと休めているのだろうか」

夫を支えることばかり考えて、自分の気持ちを置き去りにしていたことに気づいた。

そこで私は、少しずつ「一人の時間」を作るようになった。

目次

家族がうつ病になると、家族の側も疲れていく

うつ病になった本人が一番つらい。

それは分かっている。

だからこそ、家族である私は「自分がしっかりしなければ」と思っていた。

食事を用意する。

家のことをする。

夫の様子を見る。

病院や仕事のことを気にする。

少し元気になれば嬉しくなって、調子が悪そうなら心配になる。

夫の状態によって、自分の気持ちまで揺れることもあった。

でも、ずっと気を張ったままでいると、やっぱり疲れる。

体が疲れるだけではない。

頭の中がずっと夫のことでいっぱいになっていることにも、疲れていた。

「一人でいる=家族を大切にしていない」ではない

以前の私は、一人の時間を作ることに少し罪悪感があった。

夫が家で休んでいるのに、自分だけ出かけていいのかな。

夫がしんどいときに、自分が楽しく過ごしていいのかな。

そんなことを考えていた。

でも、よく考えてみれば、一人の時間を持つことと、夫を大切にすることは別の話だった。

夫を心配する気持ちは、一人の時間を過ごしたからといってなくなるわけではない。

むしろ少し離れて、自分の時間を過ごすことで、家に帰ったときに気持ちを切り替えられることもある。

ずっとそばにいることだけが、家族を支えることではない。

そう思えるようになってから、少し楽になった。

私が作るようになった「小さな一人時間」

「一人の時間を作る」と言っても、何時間も一人で出かける必要はない。

ほんの少しでもいい。

一人で買い物をする。

ゆっくりお茶を飲む。

散歩をする。

好きなものを見る。

何もせずぼーっとする。

そんな小さな時間でも、夫のことを考えない時間ができる。

以前は、

「せっかく時間があるなら何かしなくちゃ」

と思っていたけれど、今は何もしない時間も大切な時間だと思うようになった。

家族のことを考えない時間があってもいい。

自分の好きなことをしてもいい。

ただぼーっとしていてもいい。

「私がどうにかしなきゃ」を少し手放す

家族がうつ病になると、

「自分が何とかしてあげなければ」

と思ってしまうことがある。

食事をちゃんと用意しなければ。

生活リズムを整えてあげなければ。

元気になれるように声をかけなければ。

でも、家族ができることには限界がある。

どれだけ心配しても、本人の代わりに回復することはできない。

だから私は、

「夫のことは夫のこと。私のことは私のこと」

と、少しずつ分けて考えるようになった。

冷たいように聞こえるかもしれない。

でも、これは突き放すことではないと思っている。

夫には夫の回復の時間がある。

そして私には、私の生活がある。

その両方があっていい。

自分の生活をなくさないことも大切だった

夫が休職していた頃、夫の体調を中心に一日の予定を考えることが増えていた。

今日は大丈夫かな。

今は寝ているけれど、起こしたほうがいいのかな。

食事はどうしよう。

そんなことを考えているうちに、一日が終わることもあった。

でも、それでは私の生活がなくなってしまう。

夫が病気だからといって、私まで毎日を止める必要はない。

家事をして、

自分の好きなことをして、

外に出て、

人と話して、

笑って、

疲れたら休む。

そういう普通の生活を、私自身も続けていい。

むしろ、私自身の生活をちゃんと持っていることが、長く家族を支えるためにも必要なのだと思うようになった。

家族を支える人も、自分を大切にしていい

うつ病の家族を支えていると、本人のつらさを優先して、自分のつらさを後回しにしてしまうことがある。

「夫のほうが大変だから」

「私は大丈夫だから」

「これくらい我慢しないと」

そうやって、自分の疲れに気づかないふりをしてしまう。

でも、自分が疲れていることに気づくのも大切なことだった。

今日は少し一人になりたい。

今日は何もしたくない。

ちょっと外に出たい。

そんな気持ちが出てきたら、

「私は今、休みたいんだな」

と、その気持ちを無視しない。

それも、自分を守るための一つの方法だと思う。

一人の時間を持つことは、家族を大切にすることにもつながる

家族を支えるというと、

「何をしてあげるか」

ばかり考えてしまう。

でも最近は、

「自分をすり減らさずに、どう一緒に暮らしていくか」

ということも大切なのだと思うようになった。

夫のことを大切にする。

そして、自分のことも大切にする。

どちらか一方ではなくていい。

一人の時間を持ったからといって、家族を大切にしていないわけではない。

少し離れて、自分の時間を過ごす。

そしてまた、自分の暮らしに戻ってくる。

そんな距離感でもいいのだと思う。


今日の自分を少し休ませる

家族がつらそうにしていると、自分が休むことに罪悪感を持ってしまうことがある。

でも、支える側にも疲れる日がある。

そんな日は、

「今日は少し一人になりたい」

と思ってもいい。

家族のことを考えない時間があってもいい。

何もしない時間があってもいい。

家族を支えることと、自分を大切にすることは、両立していい。

私もまだ、その練習をしている途中だ。

でも以前より少しだけ、

「夫のために何ができるか」だけではなく、

「私はどうしたい?」

と、自分に問いかけられるようになってきた。

それだけでも、私にとっては大きな変化だった。

うつ病の家族の食事作りに疲れたら。毎日のごはんを頑張りすぎない工夫

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この記事を書いた人

こんにちは。nekozeです。
管理栄養士。
私の夫は6年ほど前に適応障害と診断され、そのまま流れるようにうつ病診断となり、休職を経験、転職を経て現在もうつ病と一緒に生活しています。
毎日の食事で、少しでも心の支えになれば──そんな思いで、ゆるく・無理なく続けられる「うつと栄養」のごはんや日々の事を紹介していけたらと思っています。

正直に言えば、食事だけでうつ病が治るとは思っていません。目に見える効果もわかりづらいです。
それでも、日々のごはんが身体をつくり、身体が心を支える。そう感じる場面が何度もありました。実際、夫の症状も少しずつではありますが安定してきているように思います。

そんな体験もふまえて、肩ひじ張らず、ときには手を抜きながら、続けられる工夫を大切にしています。

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