うつ病の家族にイライラしてしまう。そんな自分を責めなくていいと思えた理由

「うつ病の夫に、イライラしてしまう」

そう思うことが時々ある。

そんなふうに思ってしまう自分は、冷たいのかもしれない。

もっと優しくしなければいけない。

病気なんだから、仕方がないと思わなければ。

そんなふうに、自分を責めていた時期があった。

でも、家族だからといって、いつも穏やかでいられるわけではない。

支える側にも、疲れる日がある。


夫がうつ病だから、仕方がない

夫がしんどいことは分かっている。

朝起きるのがつらい日もある。

何をするにも時間がかかることもある。

以前できていたことが、できなくなることもある。

それは病気の症状として起きていることだと、頭では分かっている。

だから、

「なんでできないの?」

とは言わないようにしていた。

できるだけ理解しようとも思っていた。

でも、頭で分かっていることと、自分の気持ちは別だった。

夫が寝ている横で家事をしていると、

「私だって疲れてるんだけどな」

と思ってしまうことがある。

夫の方がしんどいのに

「こんなことを思う私はひどいのかな」

と自分を責めてしまう。


支える側だって、疲れる

夫がうつ病になってから、私は夫の状態を気にすることが増えた。

今日は眠れているかな。

朝は起きられるかな。

ごはんは食べられそうかな。

今日は少し元気そうだな。

反対に、今日は疲れているな。

そんなことを、無意識に考えている。

通常通りでいるつもりでも、ずっと気にしていると、それだけで疲れてしまう。

しかも、家族だからこそ距離を置くのが難しい。

仕事なら、終われば家に帰ることができる。

でも家では、夫の状態を完全に切り離すことはできない。

だから私は、

「夫が病気だから、私が疲れてはいけない」

とは思わないようにした。


イライラすることと、夫を大切に思うことは両立する

以前は、

「夫のことを大切に思っているなら、イライラなんてしないはず」

と思っていた。

でも、今は少し違うと思っている。

大切に思っていても、疲れる。

心配していても、イライラする。

優しくしたいと思っていても、余裕がなくなることがある。

それは矛盾していない。

たとえば、子どもに対してだって、

「大好きだけど、今日は疲れた」

と思うことがあるだろう。

それと同じなのかもしれない。

家族だからこそ、いろいろな感情が出てくる。

イライラしたからといって、愛情がなくなったわけではない。

そう思えるようになってから、少し楽になった。


「どうして私ばかり」と思ったら、一度離れてみる

イライラしているとき、私は以前、

「夫にどうしてほしいんだろう」

と考えていた。

でも、今は少し違う。

まず、

「私、今かなり疲れているんだな」

と考えるようになった。

夫を変えようとする前に、自分の状態を見る。

少し一人になる。

お茶を飲む。

買い物に出る。

猫を撫でる。

何もせず、ぼーっとする。

それだけでも、気持ちが少し戻ってくることがある。

夫のために何かをすることだけが、家族としてできることではない。

自分の余裕を取り戻すことも、暮らしを続けるためには必要だった。


「分かってあげなきゃ」を少し手放した

夫がつらそうにしていると、

「何がつらいんだろう」

「どうしてあげればいいんだろう」

と、私は夫の気持ちを一生懸命考えていた。

でも、どれだけ考えても、夫のつらさを全部理解することはできない。

以前、夫が言ったことがある。

「自分のしんどさは、自分にしか分からない」

その言葉を聞いて、

「そうだよな」

と思った。

私が夫のしんどさを全部理解する必要はない。

夫の代わりに回復することもできない。

できるのは、そばにいること。

必要なときに話を聞くこと。

そして、自分の生活もちゃんと続けること。

それくらいでいいのかもしれない。


イライラした自分を責めるより、何に疲れているのかを見る

「イライラしてしまった」

という感情だけを見ると、

「私は優しくない」

と思ってしまう。

でも、その奥には、

睡眠不足だったり、

家事が続いていたり、

一人の時間がなかったり、

夫のことをずっと気にしていたり。

何か理由があるのかもしれない。

だから最近は、

「私は何に疲れているんだろう?」

と考えるようになった。

夫へのイライラに見えて、実は自分自身の疲れだった。

そんなこともある。


家族だから、いつも優しくなくてもいい

うつ病の家族を支えていると、

「もっと理解しなければ」

「もっと優しくしなければ」

と思ってしまう。

でも、家族だって一人の人間。

疲れることもあるし、イライラすることもある。

それでいいと思う。

大切なのは、イライラしないことではなく、

自分が限界になる前に、自分のことにも目を向けること。

夫の病気を大切にすることと、

自分の気持ちや生活を大切にすること。

その二つは、どちらか一つを選ばなくてもいい。


目次

おわりに

夫がうつ病になってから、

「家族として何をしてあげればいいんだろう」

と考えることが増えた。

でも今は、

「私が何をしてあげられるか」だけではなく、

「私はどうしたい?」

も考えるようになった。

夫を大切にする。

でも、自分も大切にする。

夫がつらいときでも、私まで全部つらくならなくていい。

→

そんなふうに、少しずつ考え方を変えている。

もし今、うつ病の家族にイライラしてしまって、

「こんな自分はひどい」

と思っている人がいたら。

その気持ちを、すぐに責めなくてもいいと思う。

もしかしたらそれは、

あなた自身が少し疲れているサインなのかもしれないです。

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この記事を書いた人

こんにちは。nekozeです。
管理栄養士。
私の夫は6年ほど前に適応障害と診断され、そのまま流れるようにうつ病診断となり、休職を経験、転職を経て現在もうつ病と一緒に生活しています。
毎日の食事で、少しでも心の支えになれば──そんな思いで、ゆるく・無理なく続けられる「うつと栄養」のごはんや日々の事を紹介していけたらと思っています。

正直に言えば、食事だけでうつ病が治るとは思っていません。目に見える効果もわかりづらいです。
それでも、日々のごはんが身体をつくり、身体が心を支える。そう感じる場面が何度もありました。実際、夫の症状も少しずつではありますが安定してきているように思います。

そんな体験もふまえて、肩ひじ張らず、ときには手を抜きながら、続けられる工夫を大切にしています。

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